【ハワイ最新情報】2025年7月からEV(電気自動車)に「道路使用料」導入へ
2025年7月1日から、EV車両に対して新たな「道路使用料(Road Usage Charge)」が課されることになりました。
なぜEVに道路使用料が導入されるの?
従来、道路の維持管理費用は「ガソリン税」で賄われてきました。
しかし、EVはガソリンを使用しないため、ガソリン税を払わずに道路を利用しています。
そのため、「EVも公平に負担を」という目的で、新たに「走行距離に応じた使用料」が導入されることになったのです。
選べる2つの支払い方法(2025年~2027年)
2025年7月1日から2027年末までは、以下の2つの方法から選ぶことができます:
- 1マイルあたり0.8セントを支払う
- 年間50ドルの定額料金を支払う
たとえば、年間6,000マイル(約9,600km)走る場合、0.8セント/マイルだと約48ドルとなり、ほぼ50ドルに近くなります。
2028年からは「距離課金」に一本化
2028年以降は選択制がなくなり、すべてのEVドライバーが「走行距離ベース」で課金される形に移行します。
- 1,000マイルあたり8ドル
- 年間最大支払い額は50ドル
- 支払いは車検時に行う予定
ガソリン税は将来的に廃止予定
今回の制度導入と並行して、将来的にはガソリン税も廃止される方針です。
制度設計に関わった州議会議員のキラ氏は、「この仕組みは公平であり、全てのドライバーにとってメリットがある」とコメントしています。
EV所有者の声は賛否両論
一部のEV所有者は、「インフラ整備に貢献できるなら納得」と前向きな声を上げていますが、
「生活コストが高いハワイでさらに負担が増えるのは厳しい」と懸念する声も。
さらに、現在審議中の法案では、郡ごとに独自の距離課金を導入する可能性もあります。
ハワイのEV普及状況
2025年現在、ハワイには約36,800台のEVが登録されており、前年から18%増加。
州全体の乗用車の約3%がEVです。
まとめ:これからEVを買う方・所有している方は注目!
今後ハワイでEVを利用する方は、「年間50ドルの維持費がかかる」という前提での検討が必要になってきます。
ただし、HOVレーン(複数乗車専用レーン)などの特典もあるため、まだまだEVの魅力は健在です。
新しい制度が始まる前に、ぜひご自身の走行距離や使用状況を見直してみてくださいね!
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