ハワイのホームレス事情2026|802人の子どももホームレス状態に

ハワイ旅行中にワイキキ周辺でホームレスの方を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
2026年5月、オアフ島のホームレスに関する最新調査結果が発表されました。今回の調査では、路上生活者(Unsheltered Homeless)が減少する一方で、ホームレス全体の人数は依然として高い水準にあることが明らかになりました。
オアフ島のホームレスは4,539人
今回発表された「Point-in-Time Count(ポイント・イン・タイム調査)」は、連邦政府が義務付けているホームレス実態調査です。
2026年1月26日に実施され、300人以上のボランティアがオアフ島全域で調査を行いました。
調査によると、2026年時点でオアフ島には4,539人のホームレスが確認されました。
- シェルター利用者:51%
- 路上生活者:49%
特に注目されるのは、路上生活者が2024年と比較して約20%減少したことです。
また、シェルター利用者が全体の過半数を占めたのは2018年以来初めてとなりました。
ホームレスになった主な理由
調査ではホームレスとなった理由についても分析されています。
住宅費の高騰
最も多く挙げられた理由の一つが、家賃の支払いが困難になったことです。ハワイは全米でも家賃が高い地域として知られており、多くの住民が住宅費の負担に苦しんでいます。
失業や健康問題
調査では以下の理由も多く報告されました。
- 失業
- 身体的な健康問題
- 精神的な健康問題
回答者の約48%が、身体または精神的な健康上の課題を抱えていると回答しています。
働いていてもホームレスになる現実
今回の調査では、ホノルルで働く男性の事例も紹介されました。彼は予期せぬ医療費によって貯金を失い、現在は車の中で生活しています。ホノルル・カントリークラブで食器洗いの仕事を続けながら住居を探しているそうです。
調査では、ホームレス状態にありながら就労している人が約8%存在することも分かりました。「働いていれば住居を確保できる」という単純な問題ではないことが浮き彫りになっています。
精神医療支援の強化が改善要因か
行政は、路上生活者減少の背景として精神医療支援の強化を挙げています。
Act 219による支援拡大
ハワイ州では「Act 219」により、危機対応チームの権限が拡大されました。重度の精神疾患を抱える人への介入が可能になり、路上で生活する人々への支援が強化されています。ホノルル市によると、試験運用だけでも64件の介入が実施されたとのことです。
子どものホームレス問題も深刻
今回の調査で特に衝撃的だったのが子どもの数です。802人の子どもがホームレス状態にあることが確認されました。
その多くはシェルターなどの保護施設で生活しています。さらに、全体の約10%は家庭内暴力(DV)の被害者であることも分かっています。
ワイキキのホームレスは減ったように見える?
最近ワイキキを訪れた人の中には、「以前よりホームレスが減ったように感じる」という人もいるかもしれません。
実際に今回の調査では路上生活者が減少しています。しかし、これはホームレス問題が解決したという意味ではありません。多くの人がシェルターや支援施設へ移行した結果であり、依然として4,500人以上がホームレス状態にあります。
ハワイは世界有数の観光地ですが、その一方で住宅不足や高い生活費といった課題を抱えています。今回の調査結果は、観光地ハワイの裏側にある社会問題の現状を改めて示すものとなりました。
- オアフ島のホームレス数は4,539人
- 路上生活者は2024年比で約20%減少
- 2018年以来初めてシェルター利用者が過半数に
- 主な原因は家賃高騰、失業、健康問題
- 802人の子どもがホームレス状態
- 精神医療支援の強化が改善要因の一つとみられる
ハワイのホームレス問題



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